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教育の原点ってなあに

  • catsubomi0
  • 2022年4月5日
  • 読了時間: 3分

 4月⇒桜⇒入学式⇒ピッカピカの一年生⇒校門を背景に写真 

             

 日本では満7歳になる年の4月に男の子も女の子もみんな小学1年生になります。入学を記念して校門を背景に写真をカシャと撮る。これは、当たり前の光景です。

これから6年、3年の義務教育、あと3年の高校生、大学まで進むなら又4年と

通算すると16年もの長~い時間を学校に通うことになるのですね。そうとも知らずピッカピカの1年生はにっこりと写真に収まっています。ところがマララの国   

パキスタンでは教育事情は多いに違っています。女の子は学校に行けないのです。

パキスタンに生まれたマララ・ウスフザイは「私達女の子にも勉強させて!」とタリバンと戦い銃で撃たれ死にそうになりました。それでもめげずタリバンに向かい合っていき、2014年 史上最年少でノーベル平和賞をもらったのです。今でもマララと、その家族は生まれた国パキスタンに戻れずイギリスで生活しています。

 

「学校なんて嫌い、勉強も大嫌い、受験なんて地獄だ・・」と思っている日本の女の子が(男の子も)大勢いると思います。ところがマララは「私達は何事もおそれません。私達は勉強を続けます。これが夢なのです」と言っているのです。勉強することが夢、すなわち生きる力になるとマララは言っています。

『でも1番になることが目的だった訳じゃない。もちろん、1番になれたらだれもが喜んだけど。先生達、例えば小学校のウルファト先生に「すごい」とか「よくやったわね」とほめられると うれしくて空を飛ぶような気持ちになった。先生が認めてくれると自分にもないかできるんだと自信が持てる。女の子は弱くて料理と掃除、洗濯ぐらいしかできないと思われている社会で私には才能があるんだ、という気持ちになれる。どんな偉大な科学者もかつては子どもだったのよ。と先生から聞けば、もしかしたら、私だっていつか偉大な人物になれるかもしれないと思う。女の子を学校に通わせるのなんて無駄だと、大勢の人が信じている国で女の子に自分の夢を信じさせてくれるのは先生でした。

「私達は何もおそれません。私達は勉強を続けます。これが私達の夢なのです』


 女の子に教育が与えられない国はパキスタンだけではありません。アフガニスタンもタリバンが支配するようになって そういう国になってしまいました。世界中には、もっと女の子が教育を受けられない国があるのです。けれどこれはよそ事ではなくて日本にも女の子に教育を与えられない時代があったのですよ。貧しい地域では、女の子は売られ、ただ一度だけ、与えられたかけがえのない人生をふるさとを離れ日本の国内の花街や東南アジアで売春婦として生きなければならなかったのです。「マララ教育のために立ち上がり世界を変えた少女(岩崎書店)」この1冊との出会いは、その後、私に毎日「教育の原点ってなあに~」と問い続けることになりました。

               

チャイルドアカデミー 代表 森 裕子

 
 
 

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